2010年07月21日 相模原球場

日大高vs綾瀬

2010年夏の大会 第92回神奈川大会 4回戦

4犠打の日大高・関根

日大高6犠打を決めて確かな野球で手堅く5回戦進出

 最後、1死満塁から八番関根のスクイズは2ランスクイズのタイミングだったが、結果的に悪送球となってしまって二者が帰りそのままコールドゲームとなった。
このスクイズを含めて、関根は全4打席犠打で地味ながら確かに自分の役割を果たしていた。

 この関根だけではなくバント安打になったものも含めて日大高は七度バントを試みてことごとく成功している。結果的にはバントで送った後に長打が出て走者を帰しているのだが、送るべきところできちんと送っているということが功を奏したといえよう。

 スコアシートを見てみると、日大高の得点は3回の金井の左翼へのソロ以外はすべて犠打が絡んでいる。自分たちの姿勢を崩さなかったことがそのまま攻撃のリズムを呼び込んだともいえよう。
「(綾瀬の)投手がいいということは聞いていましたから、そんなに打てるとは思っていませんでした。だから、走者が出たらきちんと送っていくということはウチの戦い方です。長打が出たのはたまたまだと思います」と日大高の伊藤謙吾監督も、しっかりと送り走者を進めていきながら攻めていくことが出来たことを一番の勝因に挙げていた。

 もっとも、エースの丸岡投手に関しては、いつもよりもやや制球が悪く、出来としてはあまりよくなかった。それでも、悪い中で自分なりに投げていかれたことは粘りの投球と言ってもいいであろう。

 綾瀬の前川投手は足を強く蹴って投げていく勢いを感じさせる投げ方だったが、制球が安定しておらず、1、2、6、7回といずれも四球で出した走者が得点に絡んだというのもいい展開ではなかった。日大高がきっちりとした野球をしてきただけに、先頭打者に対しての四球は避けたいところだった。

 流れを支配する「3B+1T」のうち、いい形のB(バント)は日大高へ出て、悪い形のB(四球)は綾瀬に出ていく展開となってしまえば、こういうスコア差となってしまったことも否めないところだろうか。

 昨秋の県大会では2回戦で横浜栄に屈辱のコールド負けした日大高。それから春には何とか立て直し、この夏はいい形に仕上がってきた。次は昨夏に敗れ、今春はリベンジを果たした横浜隼人との5回戦。伊藤監督は、「尊敬している水谷先生のチームと再び戦えることで、シードとかそういうことは関係なく胸を借りるつもりでぶつからせていただきます」と、シード校ながら謙虚な姿勢は崩さなかった。

(文=手束 仁


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