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第6回 考える事、信じる事2009年06月18日
第6回高畑好秀メンタルスキル向上コラムのテーマは「考える事、信じる事」です。
夏の大会まで残りわずか。いよいよ迫ったきた勝負の夏に向けて、皆さんの「考える」事のヒントになれば幸いです。
高校野球情報.com スタッフ一同
どんな選手が伸びるのか?

同じメニューでも伸びる選手伸びない選手がいます。
(※今回はその選手にあうメニュー・あわないメニューというのは考えずに。)
皆さんはどんな姿勢で練習に取り組む選手が伸びると思いますか?
僕は考えて、考え抜いてなぜそれが本当に必要なのかを理解してやる選手が伸びると思います。
また、そのメニューをこなせば上手くなるんだ!と信じてやる選手も伸びると思います。
一番問題なのが、中途半端に考えれる選手です。つまり、「なんでこんな練習をしなければならないんだろう?」という不満のレベルでしか、考えられない選手です。
自分で考えれる選手とは例えば、「何故こんな練習をしなければならないのだろう?」の後に「じゃあ、どんな練習をしなければならないのか。」をしっかり考え、自分の中で答えを出せる選手です。そういう選手は考えるレベルの高い選手です。
だけど屁理屈程度の考え、要するに疑問はもつけど自分の中では答えを出せない選手もいます。
そっちの方面にいくのなら、もっと答えを出せるまで野球や体のことをしっかり勉強して、野球を徹底的に考え、それこそ答えがでるまで考えるべきだと思います。
逆に考えないんだったら、それこそ、その練習を信じ切ってなんの疑いも持たずにやるのもまた強いですね。
なんでもそうですよね。
薬の偽薬効果っていうのがあります。ラムネガスでもこれ風邪薬だよっていったら風邪が治るってやつです。
【補足】:偽薬効果・(プラセボ効果)とは、偽薬を処方しても、薬だと信じ込む事によって何らかの改善がみられる事を言います。
病院でもお医者さんの事を疑ってたら、治りが遅かったりしますよね。信じてたら治りも早いです。
勉強でも一緒です。「この先生は大丈夫かっ?」と疑っていたらその勉強も中々身になりません。逆に「この先生についていけば大丈夫!」と信じてやると成績もあがったりします。
だから単にスポーツだけでなく信じる効果というのはあるんです。大事なことですね。
ただ、それだけになると人に依存していることになる。自分で考えれなくなるのです。信じてやるのはその瞬間、短期的には伸びると思いますが、長い目でみると伸びない事が多いですね。何故なら、そこには自分自身の判断基準がないからです。考える選手はどんどん進化していきます。自分の中で答えをだしていけるから。
一番良いのは自分が考え、考え抜いて出した答えを信じ抜ける選手です。そういう選手は強いですね。中途半端に考えて、やめてしまうのが一番駄目。
だから最終的には自分を考え答えを出して自分の出した答えを信じるとうのが一番大事なんじゃないかな。そういう選手が一番伸びますね。
どうやって「考える」作業をするのか?
では考えるにはどうしたらよいのか。
考えるためには「考える材料」が必要です。
「あなたは筋肉の名前全て言えるんですか?」
「その筋肉がどういうふうに動いているか、説明できますか?」
「あなたの技術を生み出したり、あなたの技術を動かしているのは筋肉や骨ですよね。それを知らずに何を考えられんですか?」
これは一つの例ですが、まず考えるには「考える材料」を学ぶことです。
野球をするといのは単なる肉体労働ではないですよね。知的労働を肉体労働へと変化させるのが野球です。その知的労働の部分がまるっきり抜け落ちているから良くないんじゃないかな。
だから例えば、部のミーティングでも自分達で勉強しづらいのなら、たまには学校の生物の先生に来てもらって体の仕組みをしっかり(普通の高校ではトレーナーとかやとえないですよね。)勉強したりね。
彼らは野球の事は分からなかもしれないけど、体のことに関してはれっきとした専門家です。そういう先生を活用する。あるいは自ら聞きに行ってもいいわけです。
そうやって考える材料を一杯集めたうえで、そういうものをベースにして自分でしっかり考えたら伸びていくんじゃないかな。
明らかに技術を生み出しているのは生物的な要素だし、そこで実際にバットとボールの接触などは物理学ですから。野球を野球だけでとらえないことも時には必要なんじゃないかな。
何も知らない状態で「これは合っている。」「間違っている」とうのを論ずることもできないですよね。
まとめ
■練習を考えて取り組もう。練習を信じて取り組もう。中途半端が一番良くない。
■自分で考え、考え抜いて出した答えを信じれる選手になろう。
■考える材料を集めよう。

- 高畑 好秀先生
- 生年月日:1968年
- 出身地:広島県
- 早稲田大学人間科学部スポーツ科学科スポーツ心理学専攻卒。日本心理学会認定心理士資格を取得。同大学運動心理学研修生修了の後、数多くのプロ野球、Jリーグ、Vリーグ、プロボクシング、プロゴルファーなどのプロスポーツ選手やオリンピック選手などのメンタルトレーニングの指導を行う。また多数の著書の刊行、講演、研修等でメンタルトレーニングの普及に努め、現在最も注目を集めるメンタルトレーナーの第1人者である。
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